「12歳の姪っ子が皮膚病と診断されて、塗り薬をもらってきたようです。先生はどう思われますか?」
先日のオンラインシェア会でのご質問でした。
フェイスラインにぷつぷつとした出来物があり、皮膚科を受診すると皮膚病だと診断。
塗り薬を処方されたそうです。
詳しくお伺いしましたら、原因が見えてきました。
吹き出物へのプロセス
まずは、吹き出来物が出ている部位です。
フェイスラインに出ているとのことですが、これは頭皮に原因があることが多いのです。
(頭皮に何かトラブルがあるのかもしれない…。)
お伺いしましたら…やはりありました!
約1年程前頭皮に痒みがあったそうです。
そこでシャンプーが原因かも!と、ノンシリコンタイプのシャンプーに変えられたそうです。
さらに汗の影響もあるかも…と、スポーツをされているかをお伺いしましたら、陸上部でらっしゃるとのこと。
(やっぱり…!)
汗をかくと頭皮からつたってくる場所、それがフェイスラインです。
つまり、頭皮に詰まったシャンプー剤や皮脂のつまり、そして汗の影響が疑われるのです。
以上のことから、見えてきた要因はこうです。
■1年前に頭皮に痒みがあった
→シャンプー剤や洗い方が原因で、頭皮が詰まった。またはアブラの膜が張ってしまった。
■シャンプーをノンシリコンに変えた
→頭皮の毛穴に詰まっていた、皮脂やシャンプー剤などが浮き始めた
■スポーツによる汗分泌
→頭皮から皮脂などが落ちてくる
■フェイスラインに頭皮の汚れが付着する
→フェイスラインに汚れが張り付き、吹き出物ができる
■思春期に見られる活発な皮脂分泌
→毛穴が詰まりやすく吹き出物が多くみられる
以上のような原因があり、フェイスラインのぷつぷつに繋がったと思われます。
つまり皮膚病ではなく、原因とその対処法がある吹き出物なのです。
改善対策について
対策としてはこうです。
◎シャンプーの前に頭皮をしっかりふやかせる
◎シャンプーは少しずつを手に取り、頭皮全体にいきわたるよう部分的につけていく。泡が消えるような場所があればまたシャンプーを足す。
◎シャンプーの後は、洗顔する
◎シャンプー剤は、頭皮を詰まらせないノンシリコンで肌に優しいアミノ酸系を選ぶ
◎スポーツをして汗をかいた後は、タオルでこまめに拭く
そしてもうひとつ、薬は付けないことです。
皮膚科に行けばたいてい薬を処方されます。
もちろん状態によっては薬品を必要とすることもありますが、今回のように原因を突き止めれば薬は必要ないことが多いのです。
薬をつけることで肌の動きを鈍らせ、それは新たな肌トラブルを招きかねません。
肌は排泄器官です。
正しく排泄されているか?
代謝は滞っていないか?
今一度、見直してみましょう。