断食が、スキンケアにも取り入れられるようになるとは思ってもみませんでした。笑
最近耳にすることが増えてきた『肌断食』は、お勧めできません。
「肌断食で綺麗になったのよね」という方もいらっしゃると思いますが、「しばらく続けると、また吹き出物、赤み、かゆみ、くすみが出てきたんです」と仰る方も少なくありません。
その原因についてお伝えしましょう。
断食が受け入れられる背景
そもそもなぜ、断食が取り入れられるようになったのでしょうか?
現代社会には、溢れるほどのモノが存在します。
体に良くないモノもたくさんありますね。
それらを取り入れた現代人には、体の不調や精神不安、病気など、様々な悪影響もあるわけです。
まずは体の中をクリーンにしましょう、ということで食事制限をかけ、腸の中をデトックスするのが断食ですね。
これを肌にも取り入れられるようになったのは、食と同じく、溢れるほどの美容法と化粧品があるからではないでしょうか?
必要ではない化粧品に頼り、重ね付け、エステでの施術等、肌に過剰に塗布することで肌は代謝が滞ります。
毛穴もつまり、赤み、吹出物、痒みも出てきます。
一旦、リセットしましょう。
化粧品を何もつけないようにしましょう。
というのが、肌断食の考えですね。
肌のチカラを活かすためにスキンケアが必要
この考え、もっともだと思うのです。
不必要な物をやめることで、肌は本来の動きを取り戻します。
しかし、です。
肌は排泄器官であるため、皮脂や角質が除去されていくのが理想です。
20代前半までは、肌断食をしても問題はないかと思うのですが、肌の代謝力が低下してくる年齢になると『スキンケアを何もしない』のは、新たなトラブルを招きます。
そもそもなぜスキンケアをするのかというと、肌の動きをサポートするためです。
加齢とともに肌の水分量が減少するから、化粧水で保湿をする。
代謝が低下するから、洗顔やクレイパックで皮脂や角質を除去する。
こういったサポートを何もしないとなると、年齢相応の肌の衰えは覚悟しなければいけません。
過剰なスキンケアを続けてこられた方には、一時は肌断食の効果があるかもしれません。
しかし代謝力と水分量を補うスキンケアをしなければ、皮脂のつまりが起こり、また赤み、吹出物、あぶら浮き、毛穴の広がりをぶり返すのです。
一時はよかったのに・・・と感じる理由が、ここに答えがあるのですね。
肌断食はお勧めしませんが、余計なものを付けないという考え方には共感します。
そのうえで、必要なことだけをシンプルに取り入れていきましょう。
皮脂と角質をお掃除する→洗顔。
保湿をする→化粧水。
肌を保護する→下地と粉(ファンデ)をつける。
それは過剰なことではなく、大人肌にとって必要なことなのです。