大人になってからできる吹出物、これがなかなか改善しません。
そこには様々な影響があるのです。
今回は吹出物ができるしくみと、改善できない理由をお伝えしますね。
吹出物はこうしてできる
毛穴には皮脂腺といってアブラを出す袋のようなものがあり、分泌されたアブラは角質層の間にしみわたり、角質を整える役割があります。
肌の表面では、肌を保護してくれています。
とても大切な役割があるのですね。
このアブラは排泄物となって洗顔で落ちていきますが、何らかの影響があると毛穴に詰まってしまうことがあります。
それが吹出物の正体です。
毛穴の中には、アブラだけでなく角質も存在しています。
毛穴の中で角質とアブラが混ざり合ったものが排泄されず、蓄積する。
これが吹出物ができるしくみです。
何らかの影響で、出口を塞がれて行き場を失ったアブラと角質が毛穴の中に溜まっていくのですね。
皮脂は古くなると劣化が進みます。
雑菌なども付着し、吹出物が悪化することもあるのです。
またアブラの持つ特徴で、古くなるほどに固形化しますから毛穴の中でも同様に塊となってしこりのような出来物になることもあります。
いずれにしても、排泄されるべきアブラと角質が毛穴に詰まった状態になることが吹出物に繋がるのです。
排泄ができない要因とは
本来ならば自然と排泄されるべき、アブラと角質。
なぜ滞ってしまうのでしょうか？
大きな要因は、
・油分の多い化粧品
・頭皮環境でアブラ膜がかかっている
・水分不足から油分の濃度が上がる
・誤った洗顔法で汚れが取れていない
・刺激（摩擦）で角質が硬くなる
・メイク道具が清潔でない
・体調や食事によってアブラが酸化しやすい
などが考えられます。
油分の多い化粧品は、肌表面に膜を作ります。
まるで肌にラップをかけたような状態です。
これではスムーズな排泄はできませんね。
シリコンが入ったシャンプー剤、湯シャンなど、頭皮にアブラが溜まっている状態も同様に顔にアブラ膜がかかります。
化粧水が不足すると、肌からアブラが過剰に分泌され、これもまたアブラ膜ができてしまいます。
朝は水洗いだけ、刺激のある洗顔法、洗顔手順が間違っていることも、アブラがきちんと取れません。
刺激が強すぎると角質層が硬くなり、ターンオーバーができなくなります。
メイク道具が汚れていると、劣化したアブラを肌に付着することになります。
食事や体調のバランスが崩れると、分泌されるアブラ自体が粘っこく、肌表面に膜を作るのです。
ここまででもう、お気づきの方もおられるでしょう。
吹出物の原因は、アブラが肌表面や毛穴に張り付くことです。
アブラこそ、整える必要があったのです。
理想のアブラは、さらっとして粘りっけがありません。
無色透明で、黄ばんだ色はしていません。
そういった理想のアブラに整うとターンオーバーは円滑に行われ、吹出物も改善されていきます。
肌は排泄器官です。
正しく排泄できるようには、正しいスキンケアで整えていきましょう。
